お子様に粉薬を飲んでもらう時に

4/23/2023 公開

こんにちは、はやし歯科ほんまち院の林です。

子育て中の保護者の皆様、毎日育児お疲れ様です。
年度が変わったりしてお子様の環境が変わり、体調を崩されたりしてないでしょうか。
粉薬を処方されて、お子様に拒否されて、ストレス溜めたりされてませんか?

歯科医院でも時々お子様に粉薬を出すことがありますが、小さなお子様の場合、そのまま粉薬を服用できません。
世の中には服薬補助剤、つまりゼリー状オブラートと言うものがあり、普通の粉薬なら、和光堂の"お薬じょうずゼリー"や、龍角散の"お薬飲めたね"などがあります。

今日はこの二つについて私の極めて個人的な感想を書いてみます。

和光堂の"お薬じょうずゼリー"は個包装の粉で、10mlの水に混ぜます。この水の量の調整が結構難しく、ちょっと水が多いと緩くなったり少ないと固くなったりしますが、うまく混ぜられると均一なとろみでお薬を包み込みやすいです。

龍角散の"お薬飲めたね"は、まず売ってるお店が多いので手が入りやすいのと、水と混ぜる必要がなくパウチからゼリーを出すだけなのでとても手間要らずです。
パウチ状と個包装のものがあります。
パウチの方が経済的ですが、開封したら1週間で使い切らないといけません。
(ちなみに個包装なら"お薬じょうずゼリー"の方が経済的です。)
ただ、飲むゼリーと形状がほぼ同じで、液体の中にゼリーが入ってる感じで均一ではないため
液体部に粉薬が残ると、なかなかお皿からスプーンですくって飲ませるのに最後まできれいにすくいきれないです。
メーカーHPにも
※開封後、ゼリーの性質上、多少の水分が出てきます。薬を包みにくくなってしまうため、最初に出てくる水分は捨ててからご使用ください(飲んでも問題はありません)。
と記載されています。

生後半年に満たない赤ちゃんの場合は服薬補助剤が使えないので、粉薬を数滴の水に溶かしてペースト状にして、上顎などお口の中に塗りつける、というか置きます。前の方に置くと吐き出されてしまうので、少し奥に入れます。
すごく細かいことをいうと、スプーンの腹に乗せると凹みに残るので、スプーンを使う場合はスプーンの背を使います。
緩いとかなり難しいので、お水を足すときは慎重に少量ずつ滴下し、硬めのペーストにします。

満腹の時にお口を大きく開けてもらうのは難しいので、お薬のタイミングに指定がなければ授乳前がいいと思います。

お薬の説明書には、舌の先は苦味を感じやすいので避けてあげましょう、と書いてますが、結局どこに置いても赤ちゃんがお口を動かすので舌の先についてしまいます。とはいえもはやお口の中に入れられた時点でもうミッションコンプリートです。
あとは湯冷ましか授乳かで全て奥へ流し込んでもらいます。

ちなみに歯科では生後半年以内のお子様にお薬を出すことはほぼありません。

次回は苦い粉薬への対処法について紹介します。