歯周病と糖尿病

4/20/2023 公開

こんにちは、はやし歯科ほんまち院の林です。

少し前のブログで歯周病が多くの全身疾患と密接に関わっているというお話をしました。

その中でも糖尿病は特に歯周病との関連について多くのことが研究で明らかになっており、歯周病が"糖尿病の第6の合併症"と言われる程密接であるとされています。

ちなみに糖尿病の合併症は、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、神経障害が糖尿病の3大合併症、心疾患、脳卒中が続き(諸説あるようですが)、歯周病、となるようです。

歯周病と関わりがあるとされている全身疾患の多くは、その疾患が歯周病の進行に影響を及ぼしているという報告のあるものが多いですが、糖尿病の場合はそれだけではなく、歯周病の病態が糖尿病の病態にも影響を及ぼすとされています。

具体的には、歯周炎かつ2型糖尿病の患者を対象に,糖尿病治療は行わず歯周治療のみで,そのHbA1c値が改善することが報告されています。

もちろん歯周病の治療をすれば糖尿病が治る!なんて簡単な話では決してないですが(そもそも歯周病が治るということ自体かなり難しいですが)、歯周治療を行うことで糖尿病の数値がよくなる可能性があるという報告がある以上、特に糖尿病の方にはお口の健康も大切にして欲しいです。

糖尿病も歯周病も生活習慣病とは言われますがもちろんそれだけではなく、遺伝や体質も重要なリスクファクターとなります。何も症状がなくても、家族や親御さんに心当たりがある方は、将来のご自身を守るためにも早め早めに意識をしておかれるのがいいと思います。

まずは定期的に歯科医院に通って定期的なプロフェッショナルクリーニングとセルフケアのチェックから始めてみてはいかがでしょうか。はやし歯科ほんまち院でお待ちしております。